施術よりも先に、会話がある
「言葉にしきれないイメージや漠然とした不安に寄り添うことを大切にしている」——cartaLLC.のコンセプトに書かれたこの一文が、このサロンの根幹を表している。ヒアリングでは表面的な要望だけでなく、過去に感じた失敗体験やその日のコンディションまで引き出すことを意識している。施術中も確認を重ねながら進めるため、完成品を見て「思ったのと違う」という事態が起きにくい。そのプロセスの積み重ねが、来店客の約9割がリピーターという数字に直結している。
「話しやすい雰囲気がずっと変わらない」という声が目立ち、スタッフの接客スタイルへの評価が特に高い。形式的なやり取りを排し、自然な会話の流れの中でご希望を引き出すスタンスは、サロン全体のカルチャーとして浸透している様子だ。スタッフ一覧にはアシスタントからトップディレクターまで幅広い職位が並び、段階的な育成体制の存在がうかがえる。
カット・パーマ・縮毛矯正・まつパ、幅広い施術に対応
骨格と髪質を見極めたうえで仕上がりを設計するカット、髪のダメージを内部から補うトリートメント、朝のスタイリングを楽にするパーマ、うねりや広がりを根本から整える縮毛矯正。さらに、まつパ(まつ毛パーマ)ではまつ毛の生え方に合わせてカール角度を調整し、ナチュラルな目元を維持できる。「縮毛矯正をかけてから毎朝の時間が全然変わった」という声は、施術の実用的な価値を端的に示している。ダメージを最小限に抑えながら自然なツヤを残す仕上がりへのこだわりは、梅雨前のシーズンに特に好評だという。
個人的には、まつパとヘアを同じグループ内で完結できるという設計が利便性の面でかなり魅力的に映った。suco eyebeauty・nun eyesalonというアイサロン2ブランドがヘアサロンと並走しており、トータルで印象を整えたい方に響く構成になっている。
「人が人を育てる」という組織観
「技術は人との関わりの中で磨かれる」という考え方のもと、スタッフ同士が互いを尊重しながら学び合う環境を整えている。分野ごとの研究成果をチーム全体で共有し、個人の習熟度に関わらず均一なクオリティーを保つ仕組みが根付いている。全国規模のコンテストでの優勝実績や、2年連続の三都杯決勝進出は、この文化の産物だろう。人と向き合う姿勢を採用の軸にも据えており、「お客様の言葉に耳を傾け、背景まで理解しようとする気持ち」を重視した採用基準を公開している。
グループ全体での採用情報を随時公開し、勤務形態や教育体制、日々の働き方を明確に掲載している。働く側にとっての透明性を大切にしている点が、求職者からの評判にもつながっているようだ。
複数ブランドを擁する、2012年設立のグループ経営体
合同会社cartaは2012年11月の設立で、現在の社員数は25名。ヘアサロン系のCARTA・Niii by CARTA・L/MA・SELNIと、アイサロン系のsuco eyebeauty・nun eyesalonを運営するほか、飲食店・プロダクト製作にも事業を展開している。大阪市福島区・福島駅徒歩約7分の立地で、平日夜20時まで営業。月曜定休で木曜は17時までとなっており、通いやすい曜日帯を複数確保できる。
各ブランドが独自のInstagramアカウントやブログを持ち、施術事例や日常の発信を継続している。来店前にスタッフの雰囲気を確認できることで、初めての方が感じる緊張感が和らぐという声も聞かれる。地域に根差した営業スタイルを貫きながら、複合的な事業展開で存在感を高めているグループだ。


